18歳未満の方はご利用いただけません
美容師恋愛年上

予約する間隔が短くなったのは、美容師さんに会いたかったから

31歳 · 女性 · 約4

編集部制作 — 実話かどうかは、想像にお任せします

2ヶ月に一度だった美容室が、1ヶ月半、そして1ヶ月に。「最近よく来ますね」と鏡越しに言われました。

最初は、本当に髪を切りに行っただけでした。

友達に紹介された美容室で、担当してくれたのが彼でした。

私より4歳上。

3回目くらいから、仕事以外の話をするようになりました。

彼女がいないことも知りました。

それから美容室へ行く間隔が少しずつ短くなりました。

2ヶ月に一度だったのが、1ヶ月半。

そのうち1ヶ月。

ある日、閉店間際の時間に予約しました。

「最近よく来ますね」

鏡越しに言われました。

「髪伸びるの早いんです」

「そんなわけないでしょ」

笑われました。

その日の会計のとき、

「このあと予定あります?」

と聞かれました。

「俺、あと30分くらいで終わるんですけど、飲みに行きません?」

その30分がものすごく長かったです。

店を出て駅へ向かって歩いていると、

「最近よく来てたのって、本当に髪?」

と聞かれました。

「違います」

結局そう答えました。

彼が笑いました。

「よかった」

「何がですか?」

「俺も、最近予約入ってるとちょっと嬉しかったから」

駅の入口まで来たところで、彼が私の手を握りました。

その日は、それだけで別れました。

次に会ったのは美容室ではありませんでした。

休日に映画を観て、その帰りに初めてキスしました。

それから付き合いました。

1年半くらいして別れました。

別れたあと一番困ったのは、美容室でした。

新しい美容室で、

「前のお店を変えた理由ってあります?」

と聞かれ、

「ちょっと遠くなったので」

と答えました。

本当は全然遠くありません。

今でも髪を切りたくなると、ときどき思います。

あの頃の私は、髪を切りたかったんじゃなかったんだな、と。

関連テーマ

関連エピソード

一覧へ →

この余韻の続きを。

エピソードのテーマに近い作品を、さりげなくご紹介します。

おすすめ作品をもっと見る →

あなたにも、誰にも話していない夜がありますか?

エピソードを投稿する

投稿は管理者確認後に掲載されます(即時公開されません)